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箱根湯本駅周辺はグルメ激戦区。和洋さまざまなジャンルのグルメスポットが軒を連ねています。今回は箱根湯本駅周辺のグルメスポットや長年愛される老舗店、最近話題の人気店をピックアップしました。遠方から足を運んででも食べたい絶品ランチをご紹介します。
平成30(2018)年、箱根湯本駅から徒歩1分の場所にオープンした「808 Monsmare」は、箱根イタリアンに新風を吹き込んだ人気店。地元の広葉樹で香り豊かに焼き上げる薪火料理やナポリピッツァ、ジビエ料理などが評判を呼び、大手口コミサイトのグルメランキングで3年連続箱根エリア1位に輝きました。「トラットリア料理は手を加えすぎず、食材の組み合わせと“加減”で勝負する料理です。“加減”というのは、熟成加減や火加減のこと。幸い、箱根エリアは無農薬野菜やジビエなど食材にも恵まれています」とオーナー。毎日仕込むピッツァは、長時間低温発酵させた独自配合の生地が命。生地に合わせて、ソースは数種のトマトをブレンドし、チーズはイタリアから新鮮なものを取り寄せています。生地の風味とソースの香り、チーズのコクが三位一体となって、一度食べるとやみつきに。ランチはドリンク付きのピッツァセットが1,408円とコスパも良好です。北イタリアの香りが漂う空間で、非日常の時間を過ごせますよ。 ソムリエとバリスタの資格を持つオーナーを筆頭に、有資格のバリスタが5人も在籍しています。料理に合わせて自然派ワインをオーダーできるほか、食後のカフェタイムも充実。エスプレッソマシンの最高峰「ラ・マルゾッコ」で淹れるエスプレッソやカプチーノは、本場顔負けの味わいです。
「富士屋ホテルの洋食」といえば、箱根を代表するグルメのひとつ。湯本富士屋ホテル1階の「ラウンジ ウィステリア」を訪ねれば、宿泊客でなくともホテルの味と雰囲気を堪能できます。「富士屋ホテルの歴史を受け継ぐビーフカレー」(2,700円)は、おすすめの一品。また、ハンバーグとスパゲティナポリタン、蟹クリームコロッケが味わえる「洋食盛合せプレート」(2,400円)も、不動の人気を誇っています。ハンバーグをひと口味わっただけで、ソースの奥深い味わいの中に、歴代シェフのこだわりが感じられます。蟹クリームコロッケは、蟹とベシャメルソース、トマトソースの旨みが溶け合った至福の味わいです。お土産にクラシックカレーパンを購入すれば、富士屋ホテルの名物を味わい尽くすことができますよ。箱根湯本駅から徒歩3分の好立地なので、箱根散策の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
箱根のご当地グルメを語る上で外せないのが、この店の「湯葉丼」(1,100円)です。以前、店主が旅館を営んでいた際、会席料理の最後に提供した丼がルーツ。「旅行客が手軽に食べられる新名物を作って、箱根の思い出を一層楽しいものにしてほしい」との思いから、専門店「湯葉丼 直吉」をオープンしたそうです。「旅行中は疲れやすいので、お腹にやさしい料理を」と試行錯誤を重ね、土鍋で沸かした鰹だしに湯葉を浮かべて卵でとじるスタイルにたどり着きました。口に運べば、湯葉のとろける食感と甘みに驚かされることでしょう。湯葉作りに使用されている水は、北条家代々の姫が化粧水代わりに使ったと伝えられる湧水「姫の水」。大豆のイソフラボンと伝説の水の力で、体の中からきれいになれそうですね。昭和30年代に建てられた木造旅館そのままに、往時の雰囲気を残す店内では、早川の流れや対岸の野山を眺めながら心和むひとときを過ごせます。混雑時は、入店タイミングを電話で知らせてくれるので行列に並ぶ必要がありません。待ち時間を利用して、早川散策やショッピングを楽しめるのも嬉しいですね。
箱根湯本駅前の賑わいを抜け湯本橋を渡ると、木造3階建ての「知客茶家」がひっそりと佇んでいます。かつて湯宿だった建物に足を踏み入れると、そこは昭和初期の湯場情緒あふれる空間。味わいのある囲炉裏や床の間が郷愁を誘います。常連客のお目当ては、名物の「早雲豆腐」(単品840円)。昆布だしで温めた豆腐に、味噌汁でのばしたとろろをかけた一品です。先々代が、早雲寺住職に教わった精進料理に着想を得て独自に考案しました。江戸時代創業の老舗「萩原豆腐店」の木綿豆腐や飛騨高山の田舎味噌など、素材一つひとつにこだわっています。とろろは、店主自ら手作業で擦っているため、きめ細やかで風味豊か。食べ進めるごとに、心も体もほっこり温まりますよ。1,930円から多彩なコースが用意されており、ほとんどのコースで「早雲豆腐」を味わえます。テーブル席と囲炉裏席のある1階は予約不要ですが、前々日までに予約すると2階の個室や広間も利用可能。個室確約の「山遊プラン」(6,000円、部屋代含む)なら、「早雲豆腐」と並ぶ名物料理「箱根山麓豚の角煮(知客茶家風)」も堪能できますよ。
「はつ花そば 本店」は、昭和9年(1934年)創業の老舗。箱根湯本駅から5分ほど歩くと見えてくる、大きな入母屋(いりもや)の屋根が目印です。ガラガラと引き戸を開けると、和の情緒漂う空間が広がり、肩の力がすっと抜けていきます。お店の自慢は、そば粉・自然薯・卵のみで仕上げた独自製法の自然薯そば。水を一切使わずに作るため、食材本来の甘みと風味を強く感じることができます。自然薯には、滋養強壮や疲労回復の効果もあるのだそう。歩き疲れた頃にいただけば、力が湧いてきそうですね。自然薯山かけと薬味がセットになった「せいろそば」(1,200円)は、初めてお店を訪れた方におすすめ。そば本来の風味を体験するのにもってこいの一品です。肌寒い日は「天ぷらそば」(1,300円)や「山かけそば」(1,000円)で、体を芯から温めてください。時間が経っても伸びにくい「お土産蕎麦」も人気です。箱根の美味をご家庭でも堪能してみてはいかがでしょうか。
※2022年1月24日時点の情報です。
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