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令和7(2025)年4月26日、芦ノ湖を彩る箱根海賊船『ビクトリー』の特別船室がリニューアルされました。チェック柄タイルやチェスターフィールド調ソファが醸し出す英国の伝統美、船上で楽しむ生ビールやご当地ドリンクなど、非日常要素がぎゅっと詰まり、従来よりもさらに豪華なクルーズに生まれ変わりました。
また、箱根海賊船の寄港地である『元箱根港』もリニューアル。海賊の世界観たっぷりの構内に変わり、新たなスタンドカフェ『PIRATE’S GALLEY』がオープン。今回は箱根ナビ編集部が乗船し、最新スポットを体験。その魅力を紹介します。
リニューアルされた箱根海賊船『ビクトリー』の特別船室と、装いを新たにした『元箱根港』に足を運んだのは、箱根ナビ編集部のいしいとおかだ。これまで幾度となく取材で箱根を訪れてきたふたりにとっても、今回のアップデートは初めての体験です。四季折々の自然に心を惹かれてきたふたりが、新たな姿を見せる箱根海賊船『ビクトリー』でどんな景色に出会ったのか。現地で感じたままの空気感を、そのままお伝えします。
芦ノ湖のシンボルとして愛される箱根海賊船の『ビクトリー』。ブラックとオレンジを基調とした船体は、誇り高い英国艦を思わせる佇まい。旅の始まりにふさわしい高揚感を与えてくれます。
その中に、通常の船室とは別に設えられているのが「特別船室」。通常運賃にプラス800円※(税込)で利用することができます。通常の船室よりも混雑が少なく、さまざまなアングルで映える写真を撮影できるのも魅力です。
※桃源台港〜箱根町港および元箱根港の片道の場合。また、箱根フリーパス利用の場合は大人100円割引・こども50円割引となります。
今回の特別船室の改装は「イギリスの伝統と文化を感じる豪華クルーズ」がテーマです。白黒チェックの床タイルや重厚な金色の縁取り、ボタニカル柄のファブリックなど、クラシカルで気品ある英国ラウンジのような空間にアップデートされました。
ソファ席が中心だった旧船室に、窓向きのカウンター席やグループ向けのボックス席が新設されたのも大きな変化です。
特別船室のなかでも、ひときわ印象的なのが、イギリスの伝統を感じさせる白黒チェックの床と、ボタン留めが特徴のチェスターフィールド調ソファ。高級ホテルのラウンジのような重厚感に包まれながら、窓から差し込むやわらかな光が空間にぬくもりを添えてくれます。
今回のリニューアルでは、これまでソファ席が中心だった特別船室に新たな席種が加わり、過ごし方の幅がぐんと広がりました。座席タイプは大きく3つ。ゆったり会話を楽しみたい人にはソファ席、ひとり旅やカップルには窓に面したカウンター席、そしてファミリーやグループにはボックス席がおすすめです。
特にカウンター席では、目の前いっぱいに広がる芦ノ湖や箱根外輪山の景色をひとりじめ。まるで湖と自分だけの時間が流れているような、贅沢なひとときを味わえます。
湖面を渡る風が心地よく、青々とした木々が山肌を彩り、まるで絵画の中を進んでいるような感覚に。やがて、左手には九頭龍神社や箱根神社の平和の鳥居が姿を現します。カヌーを楽しむ人たちが水面を静かにすべり、釣り人がじっと湖に向き合う姿も。湖上だからこそ出会える、ゆったりとした時間が流れています。そんな風景に出会うたび、思わずシャッターを切りたくなるはず。
箱根海賊船の魅力は、座る位置によって見える景色も、感じる空気もまったく違ってくること。最初は窓際のカウンター席に座り、視界いっぱいに広がる芦ノ湖のパノラマをひとりじめ。しばらくしてボックス席に移ると、仲間と並んで景色を眺めたり、写真を見せ合ったりと、旅の楽しみ方が一気に広がります。「次はあっちの席にも座ってみようかな」。そんなふうに、船内をあちこち移動しながら景色と過ごすのも、このクルーズの醍醐味です。
船内の入口すぐにある船内カフェも、バーカウンターをイメージした空間にリニューアル。深みのあるブルーとゴールドでまとめられたカウンターは、ラグジュアリーと落ち着きを兼ね備えた大人の空間です。今回は、「生ビール」(770円/税込)と、「小田原クラフトコーラ曽我の梅」(550円/税込)を注文しました。
専用サーバーから丁寧に注がれる生ビールは、きめ細かくクリーミーな泡が特徴で、一口飲むとそのなめらかさに思わずうなるほど。クラフトコーラは、小田原名産の「曽我の梅」を使用していて、梅のほのかな甘酸っぱさとスパイスの効いたコーラの風味が絶妙に調和しています。
肌寒い日には、ここでしか飲めない「海賊船オリジナルコーヒー」(540円/税込)でほっとひと息つくのもおすすめ。カップを手に持つだけで、じんわりと体が温まっていくでしょう。
アルコールドリンクやコーヒーのほか、ジュースや水、紅茶などのソフトドリンク類や、スナック類も充実。お子さま連れ、マイカーで箱根を訪れる方も安心して楽しめます。
※商品ラインナップは時期によって変更になる場合があります。
特別船室のチケットを持っていると、特別船室専用のデッキに出ることができます。このデッキ、実は穴場スポット。通常のデッキと比べると人が少なく、静かで落ち着いた空間が広がっています。芦ノ湖のさざ波や山々の稜線を、誰にも遮られることなく眺められるのは、まさにこの場所ならではの贅沢。
また、混雑が少ないため、好きなアングルで写真を撮れるのも魅力。背景に富士山を入れたり、風にそよぐ髪と湖を一緒に収めたりと「この一枚が撮りたかった!」という願いが叶います。
編集部員も、冷えたドリンクを片手にデッキへ出てみました。心地よい風に包まれながら湖面を眺めるひとときは、まさに非日常。気がつけば時間を忘れて、ただぼんやりと景色に見とれてしまっていました。
まわりに高い建物や山が迫ってこないため、視界が大きく開けていて、空が近く感じられます。見上げる青空、きらめく湖面、いくえにも重なる山々のシルエット。そのすべてが、まるでこのクルーズのために用意されたかのような美しさでした。
深呼吸をすれば、胸の奥まで澄んだ空気が届くような感覚に。「ここだけの時間」を体いっぱいに味わえる、そんな開放感がこの特別船室にはありました。船に乗る、というより“自然と一緒に旅をしている”ような、贅沢なひとときです。
箱根海賊船の時刻表やチケットの購入方法については、運航状況とあわせて公式サイトでご確認いただけます。旅のプランを立てる際は、事前にチェックしておくと安心です。
箱根海賊船の発着港・元箱根港内には、旅気分をさらに盛り上げてくれるスタンドカフェ『PIRATE’S GALLEY』がオープンしました。コンセプトは「海賊船内の厨房」。その名のとおり、港に足を踏み入れた瞬間からワクワクが止まらない、遊び心たっぷりの空間です。
ぬくもりのあるフィラメントランプが照らす店内には、海賊の物語を感じさせる仕掛けがあちこちに。たとえば、レンガ調の壁やアンティーク風の床、停泊中の船の一部をイメージしたような、脚にロープが巻かれたテーブルなど、細部まで世界観が作り込まれています。カフェというよりも、まるで映画のセットに入り込んだような感覚に。クルーズ前後のひとときにもぴったりのスポットです。
今回は、見た目も味も楽しい「宝石ジュレソーダ」(700円/税込)と「宝箱パイシュー」(480円/税込)をオーダーしてみました。
「宝石ジュレソーダ」は、ストロベリー風味の「ルビー」(※写真左)とアップル風味の「サファイア」(※写真右)の2種類。果肉入りオレンジソースに、それぞれのゼリーが層になって重ねられており、混ぜると鮮やかなグラデーションが現れる、まさに“映えドリンク”。しゅわっと爽やかな炭酸と、甘すぎないフルーティーな味わいで、暑い日にもぴったりでした。
「宝箱パイシュー」は、カスタード・いちご・抹茶の3種類をラインアップ。四角いフォルムに王冠型のチョコレートがちょこんとのった姿がなんとも可愛らしく、写真を撮らずにはいられません。箱を開けると、焼きたての香ばしい香りとともに、甘いクリームの香りがふわっと広がり、一口食べればサクッとした皮とたっぷりのクリームに笑顔がこぼれます。
さらに、骨付きフランクを使ったインパクト抜群の「パイレーツ・ドッグ」(950円〜/税込)もおすすめ。豪快でボリューミーなため、船旅前後の軽食としても満足できる一品です。このほか、「ホット/アイスコーヒー」(各450円/税込)や「ソフトクリーム」(600円/税込)など、手軽に楽しめるメニューも充実。
嬉しいことに、ここで購入したフードやドリンクは、すべて箱根海賊船に持ち込みOK。お気に入りのドリンクやスイーツを片手に、特別船室のソファでくつろぎながらいただけば、非日常の贅沢感がさらに高まります。
元箱根港のチケット売り場や乗船待ちのエリアも、今回のリニューアルで雰囲気が一新。海賊の世界観をよりリアルに楽しめる空間へと生まれ変わっていました。海賊モチーフのオブジェがどんと置かれ、壁には宝の地図のように描かれた芦ノ湖マップや、箱根海賊船のイラストが大胆にあしらわれていて、どこを切り取っても写真映え抜群。まるで物語の港町に迷い込んだような気分になります。
さらに、ベビー休憩室やバリアフリー対応のトイレも整備されており、小さなお子さま連れのファミリーやご年配の方も安心。誰もが快適に過ごせるように配慮されているのが伝わってきます。
元箱根港は、箱根神社の第一鳥居や参道にも近い場所にあるため、芦ノ湖クルーズと箱根神社へのお参りをセットで楽しむのもおすすめ。旅の流れの中に自然と歴史、そして冒険のエッセンスを取り入れられる、贅沢な一日になります。
英国ラグジュアリーと海賊のロマンが融合した、箱根海賊船『ビクトリー』と『元箱根港』のリニューアル。クラシカルで華やかなインテリア、生ビールが味わえるバーカウンターをイメージした船内カフェ、そして写真映え抜群のスイーツが並ぶ『PIRATE’S GALLEY』。どこを切り取っても心が躍るような体験が詰まっていて、女子旅やカップル旅はもちろん、家族みんなで楽しめるのが魅力です。
実はいま、箱根には注目の新スポットが続々と誕生しています。今回ご紹介した箱根海賊船『ビクトリー』の特別船室のほかにも、箱根ロープウェイの新ゴンドラ『ROPESTER』や、大涌谷駅の展望エリア『ちきゅうの谷』など、新しい箱根を体感できるエリアが次々と登場中。
そんな箱根をスマートに巡るなら、「箱根フリーパス」が断然おすすめ。対象の交通機関が乗り放題になるほか、チケットをいちいち購入する手間もなく、スムーズに移動できるのが嬉しいポイントです。
箱根フリーパスでは、箱根海賊船や箱根ロープウェイはもちろん、箱根登山線、箱根登山ケーブルカー、観光施設めぐりバス(箱根登山バス)など合計8つの交通機関が乗り放題。さらに、出発駅から小田原までの小田急線往復乗車券もセットにできて、都心からのアクセスもこれひとつでカバーできます。
たとえば、新宿から小田急ロマンスカーで小田原へ向かい、箱根登山バスで桃源台港へ。そこから箱根海賊船に乗って元箱根港で下船し、さらに箱根登山バスや箱根登山ケーブルカーを使って箱根の各スポットへ。そんな周遊ルートも「箱根フリーパス」があればすべてスムーズに移動できます。切符をその都度買ったり、ICカードの残高を気にしたりする必要がないので、ちょっとしたストレスがなくなり、そのぶん旅に集中できるのも嬉しいポイントです。
さらに、箱根フリーパスには嬉しい割引特典も。特別船室の片道利用が大人100円引き、こども50円引きになるほか、美術館や温泉、カフェなど約70施設での優待サービスが受けられるのも大きな魅力。立ち寄る先々でちょっと得した気分になれるのも、旅の楽しみのひとつです。
芦ノ湖の風を感じながら、非日常の時間に身をゆだねるクルーズ。日常からふっと離れて、心をほぐしたいときこそおすすめです。次のお休みは、特別船室で味わう「英国×海賊」の上質な船旅へ出かけてみませんか。
※令和7(2025)年6月25日時点の情報です。
箱根滞在中に位置情報を利用し、
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