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秋の箱根の見どころといえば、仙石原のススキ。広大な面積を誇る「仙石原すすき草原」は、「かながわの景勝50選」や「かながわの花100選」のひとつにも選ばれています。一面に黄金色の穂が揺れる幻想的な景色は、秋の箱根を彩る風物詩です。今回は「仙石原すすき草原」を楽しみながら箱根を観光する、1泊2日のモデルコースをご紹介。ススキのほかにも、美術館やグルメをはじめ御殿場プレミアム・アウトレットまで、人気のスポットが目白押しです。また、「箱根フリーパス」を利用することでお得に周遊できます。この機会にぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
箱根フリーパスの詳しい情報はこちら
ロマンスカーで箱根湯本駅に到着したら、箱根登山バス「桃源台線」に乗車して「箱根ラリック美術館」を目指しましょう。
仙石案内所前バス停から下車してすぐ見えてくるのは、フランスのガラス工芸家であるルネ・ラリックの所蔵作品を展示する「箱根ラリック美術館」。ラリックがガラス工芸家として活動するきっかけとなった香水瓶や、19世紀末から現代まで愛されるジュエリー、シャンデリアなど約230点を鑑賞することができます。敷地内に2023年3月に誕生したカフェ・レストラン「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」に立ち寄るのもおすすめ。ガラス張りの建物は中庭に面し、ラリックがこよなく愛した草花や樹木を愛でながら食事を楽しめます。仙石原の豊かな自然のなかで、贅沢な時間を過ごしてはいかがでしょうか。施設を出たら、再び箱根登山バス「桃源台線」に乗車して、「仙石高原」を目指しましょう。
箱根西麓野菜をふんだんに使った前菜やサラダのほか、選べるメインとして、ラリックが好んで食したことから着想を得た一品などテーマと季節に合わせたメインディッシュを常時3種類ご用意。カジュアルフレンチを好みに合わせて選ぶことができます。
追加料金(1,760円/税込)を払うと、デリとスイーツビュッフェも楽しめます。繊細で華やかなケーキやグラスデザートは、ラリックのガラス作品にインスパイアされたもの。目と舌でゆっくり味わえば、ラグジュアリーな気持ちになれることでしょう。
「仙石高原」バス停から歩くこと約3分。「仙石原すすき草原」を目の前に構える「そば処 穂し乃庵」でランチタイムを過ごしましょう。北海道産100%のそば粉を使った田舎そばやうどんを中心としたメニューがそろいます。そのほか各種定食や地酒に合う一品料理が充実しているのも魅力です。足を伸ばしてくつろげるお座敷席とテーブル席がある店内からは、大きな窓越しにススキの穂波が眺められます。
「大名そば」(1,320円/税込)
素朴な味わいの田舎そばにあべ鶏やかまぼこ、山菜などを添えた一品。
「仙石高原」バス停から、今度は小田急箱根高速バスに乗車して、御殿場を目指します。「乙女峠」バス停すぐにある「FUJIMI CAFE」のコンセプトは“all made of the mountain view”。富士山の眺望とともに、地消地産にこだわった食事やスイーツを楽しめる人気のカフェです。開放的なガラス張りの店内や広々としたウッドテラスで、のんびりとティータイムを過ごしましょう。
「抹茶香るバスク風チーズケーキ」(825円/税込)
FUJIMI CAFEの人気メニュー「バスク風チーズケーキ」に抹茶フレーバーが登場しました。静岡の「おやいず製茶」の抹茶をふんだんに使用した一品です
日が沈んできたら、再び小田急箱根高速に乗車。「姥子温泉入口」バス停で降りたら、そこから徒歩約2分の場所にある「温泉荘」バス停まで歩いていきましょう。「ホテルグリーンプラザ箱根」の無料送迎バスが迎えにきてくれます(※)。到着してひと息ついたら、夕食前に露天風呂へ入るのがおすすめ。ホテル敷地内から湧き出る仙石原温泉の自家源泉は、神経痛や筋肉痛に効果があるほか、保湿成分を豊富に含んでいます。入浴後は肌がモチモチとうるおい、美肌効果も期待できます。夕暮れを背景に浮かび上がる富士山のシルエットを眺めながら、1日の疲れを癒しましょう。
※「温泉荘」バス停に到着したら、0460-84-8611へ連絡してください。アナウンスが流れますが、そのまま待つとフロントに繋がります。
大型ライブキッチンが人気のディナーバイキング
ディナーはバイキング形式。特製ローストビーフや揚げたての天ぷらが楽しめる、全幅18mのライブキッチンが人気です。そのほかお寿司やお刺身などの和食、季節に合わせた洋食、見た目も華やかなデザートがあり、お子さんから年配まで、家族みんなが楽しめます。地元の食材を使った多彩なメニューを、心ゆくまで堪能しましょう。
富士山が望める人気の客室
おすすめの客室は「富士見和洋室」。海外観光客や年配の方にも人気の高い客室で、窓から富士山を望めます。
※写真は初夏のイメージです。
少し早く目覚めたら、中庭の「箱根ロマンスのガーデン」を散歩してみませんか。早朝の庭園は利用者も少ない穴場の朝活スポットです。季節の花に囲まれながら、朝が最も綺麗に見えるという富士山を眺めましょう。ほどよく体を動かしたあとは朝食でしっかりとお腹を満たして、元気よく1日をスタート。まずはホテルの無料送迎バス(※)で「温泉荘」バス停へ向かい、そこから歩いて「姥子温泉入口」バス停へ。箱根登山バス「桃源台線」に乗車し「箱根ガラスの森美術館」を目指します。
※利用時にフロントへお申し付けください。状況によりお待ちいただく事もございます。
朝食バイキングもライブキッチン
前日の夜から仕込むオリジナルメニューのフレンチトーストは、ぜひ味わいたい一品。ライブキッチンで注文すると、卵のしっとり染み込んだトーストをシェフが目の前で香ばしくカリカリの食感に仕上げてくれます。
「俵石・箱根ガラスの森前」バス停を下車してすぐ。「箱根ガラスの森美術館」は日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。建物のコンセプトは「ヴェネチアの貴族の館」で、一歩足を踏み入れるとイタリアにいるような気分を味わえます。自然豊かな庭園では、仙石原のススキの見頃に合わせてススキのオブジェが輝きます。特殊なカットとコーティングを施したクリスタルガラスの約100粒が、豊かに実ってこうべを垂れるススキの穂を表現。総粒数約3万粒のススキが太陽の光に反射して輝く様子は、圧巻です。芸術鑑賞に浸ったあとは、施設内にあるレストラン「カフェテラッツァ うかい」で、ランチタイムを楽しみましょう。施設を出たら、箱根登山バス「観光施設めぐりバス」に乗車して「東山旧岸邸」を目指します。
「うかい特選牛ボロネーゼセット」(2,200円/税込)
鉄板料理「うかい亭」特選牛のさまざまな部位から旨味を引き出した自家製ラグーソースを使用。肉本来の力強さを味わえる一品です。
「しぼりたてモンブラン」(単品1,680円/税込、コーヒー付1,980円/税込)
和栗の繊細な香り広がる口どけやわらかな極上モンブラン。
創建52年を迎える「東山旧岸邸」は、内閣総理大臣を2期にわたって務めた岸信介氏の旧邸宅とその庭園です。見どころは、伝統的な日本の建築様式に洋風なモダンさを取り入れた近代数寄屋建築。日本建築様式の近代化に力を注いだ建築家・吉田五十八氏の晩年の代表作品で、細部に宿る建築家の意匠を体感できます。庭園の景色も一緒に鑑賞するのがおすすめです。和室からは茶庭の風景、食堂からは庭園が一望できます。秋には居間のテーブルに庭園の真っ赤に色づいた紅葉が映り、幻想的な光景が広がるのだとか。四季の移ろいはもちろん、部屋ごとにそれぞれ違った楽しみ方ができるところもポイントです。散策のあとは、隣接する「とらや工房」でひと休み。どら焼きや季節の生菓子など、素材にこだわった手作りの和菓子をいただきましょう。
「どら焼き(白小倉餡)」
皮には御殿場産のさくら玉子を使用。契約農家から仕入れる希少な白小豆を使用した餡も絶品です。小倉餡も販売しています。
※原材料の都合により、販売期間を変更する場合があります。
再び箱根登山バス「観光施設めぐりバス」に乗車して「御殿場プレミアム・アウトレット」へ向かいます。高級ブランドや国内外の著名ブランドが約290店舗そろい、国内最大の店舗面積を誇る大型アウトレット施設です。「森の中の街」をコンセプトに北米の街並みをイメージした施設内で、ショッピングを楽しみましょう。富士山を眺めながら食事ができるフードホール「いただきテラス」など、グルメも充実しています。帰路は、便利な新宿までの直行バスを利用しましょう。当日は席がとれないこともあるので、事前予約がおすすめ。御殿場プレミアム・アウトレット発の「小田急ハイウェイバス」の時刻表は公式サイトにてご確認ください。
令和6(2024)年10月10日時点の情報です。
※金額は全て税込価格です。
箱根滞在中に位置情報を利用し、
周辺にあるスポットを見つけることができます。