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芦ノ湖を優雅に航行する箱根海賊船の一隻『ロワイヤルⅡ』が、令和8(2026)年7月18日(土)にリニューアルしました。コンセプトは「近世フランスの華やかさと楽しさを感じるワンランク上の特別なクルーズ」。白とルージュレッドを基調とした特別船室は、18世紀フランスのロココ様式を意識した家具や調度品で彩られ、まるで宮殿のような空間に生まれ変わっています。今回は、ロワイヤルⅡの見どころや込められた想いを、リニューアルに携わった小田急箱根の担当者に伺いました。
箱根海賊船は、芦ノ湖の桃源台港・箱根町港・元箱根港の3つの港を、片道約25〜40分で結ぶ観光船です。現在は「クイーン芦ノ湖」「ロワイヤルⅡ」「ビクトリー」の3隻が運航しており、いずれも個性豊かな装飾が施された、箱根観光の名物のひとつ。バリアフリーに対応しており、エレベーターや多目的トイレも備えているため、車椅子の方や小さなお子さま連れでも安心してご利用いただけます。
そのうちの一隻「ロワイヤルⅡ」が、平成25(2013)年の就航から13年を迎えるにあたり、大規模なリニューアルをしました。刷新されたのは大きく分けて3つ。通常の運賃に800円(税込)をプラスすることで利用できる座席定員制の特別船室、1階のトリックアート、そして船内カフェです。それぞれの見どころを紹介します。
箱根フリーパスを使えば、箱根海賊船を何度でも乗り降りできるほか、優待特典として、特別船室料金の割引も受けられます。割引額は、定期航路(片道)で大人100円引き、子ども(小学生)50円引きです。
今回のリニューアルの目玉は、なんといっても2階の特別船室。プラス800円で利用できるこの空間が、まるで宮殿の一室のような佇まいへと生まれ変わりました。


特別船室は、白と深みのあるルージュレッドを基調とした空間へ一新されました。「18世紀フランスのロココ様式を意識した、華やかで気品あふれる家具を取り入れ、フランスの伝統文化と高貴さを感じられる設えにこだわりました」と担当者は語ります。椅子には、しっとりとした肌触りのベロア素材を採用。深い光沢をたたえた生地は、見る角度によって色合いを変え、ルージュレッドの華やかさを一層引き立てます。腰を下ろした瞬間に包み込まれるような感触は、宮殿さながらの空間にふさわしいものです。座席のレイアウトも見直され、全席にテーブルが設置されたほか、新たにカウンター席も登場。ひとりでゆったり過ごすのも、気の合う仲間とテーブルを囲むのも自由自在です。
実際に乗船した人からは、「内装が素晴らしく美術館の一角のようだった」「ソファの座り心地や乗り心地が快適でゆったり過ごせた」「優雅で非日常的な空間を味わえた」といった声が寄せられているそうで、満足度の高さがうかがえます。
船室の中央に据えられているのが、記念撮影スポットとしても人気の「玉座」です。リニューアル前は1人掛けのソファでしたが、今回のリニューアルで、並んでゆったり掛けられ、ロココ様式を象徴するソファへと新調されました。あわせて新しいシンボルマークが床と壁面に配されたことで、より華やかで撮影映えする特別な一角に仕上がっています。
家族や友人、カップルで一緒に並んで、思い出に残る記念撮影を楽しむことができます。おすすめの撮り方は、壁面と床、両方に施されたシンボルマークと玉座がバランスよく収まる、正面からのアングルです。ぜひ箱根旅の思い出の一枚として、とっておきの写真を残しましょう。
船内に飾られた絵画も、オリジナルデザインの「隠し絵」へと刷新されました。右舷に飾られた「ベルサイユの秋」には8匹の動物が、左舷の「お城と水路」には8体の妖精が、それぞれこっそりと隠されているそう。どこに隠されているのかは、乗船してからのお楽しみ。「船内での時間をより豊かにお過ごしいただくため、景色を眺める楽しみに加えて、隠し絵を探すワクワク感も盛り込みました」と担当者が制作の意図を教えてくれました。


玉座に施された新しいシンボルマークにも、細やかな意匠が込められています。中心の「R」はしなやかな曲線で描かれ、優雅な航跡と船旅の特別感を象徴。周囲を彩る装飾には、ヨーロッパの古典的な建築や芸術によく見られるアカンサスなどの植物文様からインスピレーションを得たといいます。眺めるだけでなく、意味を知ってから見返すと、また違った味わいが感じられるはずです。
リニューアルするのは特別船室だけではありません。ロワイヤルⅡの船内にはもともと3Dアート作品が展示されていましたが、今回のリニューアルに合わせ、新しい作品へと生まれ変わりました。
一見すると、南国リゾートを思わせるカリブ海のような雰囲気のアート。ところが、よく見ると背景に描かれているのは箱根の風景です。芦ノ湖畔に立つ「平和の鳥居」がさりげなく描き込まれているなど、随所に箱根らしさが仕込まれています。
巨人に食べられてしまったかのような一枚が撮れたり、芦ノ湖に生息するレインボートラウトが、まるで絵の中から今にも飛び出してきそうな迫力で描かれていたりと、写真映えするポイントが満載。船内1階の後方と両側面、計3か所に設置されています。どなたでも楽しめる記念撮影スポットとして要チェックです。
船内カフェの注目メニューが、船の名を冠したカクテル「ロワイヤルⅡ」(700円/税込)です。スパークリングワインをベースに、カシスリキュールを合わせた、華やかで贅沢な一杯。ロワイヤルⅡの船体カラーに合わせて、美しいグラデーションに仕上げられています。
そして、クイーン芦ノ湖・ビクトリーでも、それぞれ別のオリジナルスパークリングカクテルを展開中。クイーン芦ノ湖はピーチリキュール、ビクトリーはオレンジジュースを合わせた味わいで、3隻それぞれの個性を飲み比べてみるのもおもしろいでしょう。
カクテル以外にも、新設されたドラフトタワーから注がれる生ビール(サッポロ 琥珀ヱビス)や、地元素材を使った「クラフトコーラ 曽我の梅」もおすすめです。シュークリームやチーズケーキなどのスイーツも揃っているので、湖を眺めながらのひと休みにぴったり。湖の景色を眺めながら味わえば、クルーズの時間がぐっと特別なものになります。
今回のリニューアルには、どんな想いが込められているのでしょうか。箱根海賊船を運営する小田急箱根の担当者に聞きました。
――今回のリニューアルに至った背景を教えてください。
2013年の就航から13年を迎えるにあたり、特別船室や船内における乗船体験の付加価値をさらに高め、お客さまにより快適かつお楽しみいただける空間をお届けしたいという想いから実施いたしました。
――「18世紀フランス」をコンセプトに選んだ理由は?
ロワイヤルⅡは、18世紀フランスの第一級戦艦「ロワイヤル・ルイ」をモチーフとして作られました。「近世フランスの華やかさと楽しさを感じるワンランク上の特別なクルーズ」というコンセプトを設定し、その世界観を体験していただけるよう再現しています。
――内装・デザインで特にこだわった点、注目してほしいポイントは?
今回のリニューアルのメインである特別船室の空間づくりに、特にこだわりました。白とルージュレッドを基調とした、18世紀フランスのロココ様式を意識した造作など、特別船室ならではの華やかで格調高い雰囲気を、存分に味わっていただきたいです。
――リニューアル前と比べて、一番変わったと感じる点は?
特別船室全体が、より華やかで気品ある空間へ一新された点です。基調となる色合いや家具・装飾が新しくなったことで、空間全体のまとまりと上質さが増しました。乗船してすぐに「雰囲気が変わった」と実感していただけるような、魅力ある空間に仕上がっています。
――どんな方に、どのように楽しんでほしいですか?
ご家族やご友人、大切な方とのご旅行はもちろん、日々の忙しさを離れてリフレッシュしたい大人の方々にもご利用いただきたいです。気品あふれる特別船室で、思い思いの席でゆったり寛いだり、隠し絵を探したりと、自由なスタイルで空間そのものを楽しんでいただければうれしいです。
せっかく箱根海賊船に乗船するなら、芦ノ湖クルーズならではの景色もあわせて満喫しましょう。船上からしか出会えない絶景が待っています。
クルーズ中、ひときわ目を引くのが、湖面からそびえ立つ箱根神社の「平和の鳥居」。芦ノ湖と空の青、鳥居の朱色が織りなすコントラストは、箱根屈指のフォトジェニックスポットと言われるのも納得です。平和の鳥居の姿を望めるのは、元箱根港の近く。カメラを構えるタイミングをお見逃しなく。そして、天気に恵まれれば、湖の向こうに富士山の姿も望めます。
特別船室のチケットがあれば、利用者だけが出られる専用デッキも楽しめます。船の最前方に位置している専用デッキに足を踏み入れられるのは、特別船室の利用者だけ。視界いっぱいに広がる芦ノ湖を、誰にも遮られることなく独り占めできる特等席です。
普通船室側のデッキは、天気の良い日ほど乗船客で埋まりやすく、じっくり景色を楽しむ余裕がないことも。その点、専用デッキは比較的ゆったりとしていて、写真を撮るにも、のんびり過ごすにも快適な環境です。
18世紀フランスの華やぎをまとって生まれ変わった「ロワイヤルⅡ」。ロココ様式の特別船室、並んで写真を撮れる玉座、探す楽しみが加わった隠し絵と迫力満点なトリックアート、そして湖上で味わう新作カクテル。移動手段としてだけではもったいない、「乗ること自体が目的になる」クルーズが待っています。箱根・芦ノ湖を訪れたら、ぜひ新しくなったロワイヤルⅡで、優雅な湖上の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※令和8(2026)年8月25日時点の情報です。
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