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大平台は、箱根細工の産地として開けてきたのですが、この地区に温泉をと切望する住民たちが資金を出し合い宮ノ下から引き湯をして、昭和26年(1951)に念願の温泉場としての歴史が始まりました。
標高330メートル。大平台という地名は、その昔、浅間山(せんげんやま・標高802メートル)に住む大蛇を村人が退治した時、苦し紛れに尾を振りたてたので尾のところが平らになったことから「尾平台」と呼ばれ、それが変化して大平台といわれるようになったのだとか。
大平台の自慢は、水の良さ。大平台から湧く名水を北条氏の姫君たちが化粧水として使ったとも、豊臣秀吉が小田原攻めの際に立ち寄った時、茶の湯に使ったとも伝えられ、「姫の水」と呼ばれています。明治時代になってからも明治天皇の皇后、昭憲皇太后の化粧水として献上された記録が残っています。
また、春はしだれ桜、夏はあじさい、冬は山茶花が里中を包みます。その昔職人の里として開けた大平台は、いまでものどかさと家庭的な雰囲気いっぱいの温泉場です。
泉質 | アルカリ性単純温泉、ナトリウムー塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(含芒硝弱食塩泉)など |
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源泉総数 | 8 |
泉温 | 50〜63℃ |
湧出量 | 532L/min |
箱根大平台温泉組合長
安藤高光さん(姫之湯)
大平台温泉は比較的新しく、戦後にできた温泉地です。どこか懐かしい面影を残す家庭的な宿が点在しており、共同浴場「姫之湯」では気軽に大平台温泉をご利用いただけます。源泉の温度が比較的高く、43℃から44℃の熱めのお風呂を好まれるお客様に好評で多くのリピーターや常連のお客様がいらっしゃいます。アットホームな雰囲気ですので観光の合間にお気軽にお立ち寄りください。
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