ISSUE
大自然に抱かれた箱根には、ゆったりとした空間やグリーンを活かしたアートスポットがたくさんあります。とくに強羅エリアは、センス抜群のスポットが多く、デートにもおすすめ。今回は、2022年に誕生した「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」を中心に、強羅エリアのアートスポットをめぐる1日をレポートします。
今回撮影に協力してくれたのは、都内在住のしゅんとさん・まりさんカップル。デート当日はあいにくの空模様でしたが、2人ともとても楽しそう。日々忙しい仕事の息抜きもかねて、箱根デートを楽しんでもらいました!
強羅にある「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」は、デンマーク出身の人気フラワーアーティストであるニコライ・バーグマン氏が手がける庭園です。8,000坪もの森の中に、季節のお花やオブジェを溶け込ませ、箱根の自然やニコライ氏の世界観にたっぷりと触れることができます。都心からもアクセスがよく、静かにリフレッシュできるため、2022年4月のオープン以降、多くの人を魅了しています。
チェックインを済ませたら、ガーデンエントランスを通って森の中へ。もともとあった草木をできるだけ残した森の中は、ブナやモミジの隙間から木漏れ日が優しくさしこみ、鳥の声が美しく響きます。今回訪問した6月中旬は、色とりどりのアジサイが通路脇に咲いていました。
メインエントランスのわきには、約800株の多種多様なあじさいが植えられています。本格的な見頃は、7月中旬〜8月中旬。箱根の新たなあじさいスポットとしても注目が高まります。「好きな色はどれ?」「これがお気に入り!」と、カップルでの会話も盛り上がりそうです。
森の資源を余すことなく活用したこだわりの空間作りにも注目しましょう。園内の通路や階段、花壇などはニコライ氏やスタッフが手作りしたもの。そのため、オープンまでに8年以上もの歳月がかかっているのだそうです。箱根に自生するクマザサやススキから作ったチップを通路に散りばめたり、森にあった倒木からベンチやテーブル、花壇の柵を作るなど、どんな資源も活かそうとする取り組みから、ニコライ氏の箱根や自然に対する愛が伝わってきます。
園内には、デート中に嬉しい細かな心遣いも用意されています。遊歩道は綺麗に整備されていますが、足元が気になる人はレインブーツの無料貸し出しを使うのがおすすめ。お気に入りの靴を汚さず、思いっきり森歩きを楽しめます。また、傘の貸し出しも行っているので、急な雨が降っても心配ありません。雨に濡れた園内は、晴れの日とはまた違う、静かな雰囲気が味わえるので、楽しんで歩いてみてください。
空間作りのコンセプトは「モバイルガーデン」。季節ごとにがらりと変わった雰囲気を楽しんでもらえるよう、地植えだけでなく、旬のお花のプランターや鉢が園内のあちこちに飾られています。
季節のイベントやお花の春に合わせて、園内の装飾が大きく変化するのは、鉢植えを多く使うモバイルガーデンならでは。春はチューリップやフリージア、初夏はあじさい、秋は紅葉やハロウィン装飾、冬はポインセチアやクリスマス装飾など、訪れるたびに違う景色が楽しめるため、リピーターも多いのだそうです。
期間限定の企画にも注目しましょう。2023年9月30日までは、アウトドアインテリアブランド「SKAGERAK BY FRITZ HANSEN(スカゲラック by フリッツ・ハンセン)」の家具がパビリオンや小道のわきに散りばめられており、その数なんと120点。イスに腰かけたり、ダイニングテーブルを囲んだりしながら、2人で将来の暮らしに夢を膨らませるのもいいですね。
庭園内を歩いたあとは、チェックインカウンターのそばのカフェ「NOMU hakone」でひと休みしましょう。天井が高く開放感があり、大きな窓からのぞくグリーンがまるで絵のように美しい空間。「フリッツハンセン」や「ルイスポールセン」など、世界的に人気のデンマークブランドのインテリアや照明も、幸せな気分を高めてくれます。テーブルは全て、敷地内の倒木から切り出した板を使用しているため、1点ごとの表情の違いも楽しみましょう。
カフェでいただけるのは、デンマーク出身のシェフが手がける箱根近郊の食材を使ったデンマーク料理。どこか懐かしい甘さのアップルケーキやオーガニックコーヒー、小田原産緑茶を使ったレモネードなど、優しい味わいのメニューを2人で囲んで、散策の感想を伝え合ってみては。
カフェメニューは、無料で借りられるバスケットに入れて園内に持ち出すこともできます。ベンチやパビリオンなど好きなところで腰をおろして、穏やかな時間を2人でシェアしましょう。
「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」がある強羅エリアには、アートを鑑賞できるスポットがいくつかあります。せっかく訪れたのなら、あわせて楽しみましょう。
箱根らしいお土産はここでチェックしましょう。ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズから徒歩約18分の箱根強羅公園内にある「箱根クラフトハウス こまもの屋 箱根」には、ガラス工芸や陶磁器、寄木細工などがラインナップされています。手のひらサイズがかわいい一輪挿し「富士山花器(Mサイズ:税込3,520円〜)」や、隙間に茎を挿すだけで綺麗に飾れる「花どめ(税込1,210円〜)」など、お花好きのカップルにおすすめのアイテムもたくさん。2人で好みを伝え合いながら、思い出の品を選んでみては?
常時約120点の屋外作品がひしめく「彫刻の森美術館」は、箱根を代表する美術館。こまもの屋 箱根からは徒歩約15分ほどの場所にあり、箱根の山々を背景に、大きな芸術作品が点在しています。カラフルなステンドグラスの塔をらせん階段で登る「幸せをよぶシンフォニー彫刻」は、カップルにおすすめのフォトジェニックなスポット。華やかな世界をカメラにおさめましょう。
2024年3月31日まで、企画展「tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパーク in 彫刻の森美術館」も開催中。絵本ユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」の著書「しつもんブック100(青山出版)」をベースに、建築家の遠藤幹子氏が空間作りを手がけた企画です。
「おきにいりの本は?」「どこからきたの?めいぶつは?」など、敷地内に散りばめられた”しつもん”の数はなんと100個。美術鑑賞をしながらカップルで質問をしあえば、お互いのことをもっと深く知ることができます。フォトスポットやふせんを使って質問に答える体験型スポットも用意されているので、2人で思い切り楽しんで。
※2023年6月27日時点の情報です。
※金額は全て税込価格です。
箱根滞在中に位置情報を利用し、
周辺にあるスポットを見つけることができます。