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箱根湯本駅から箱根山方向を見ると、山頂に向って大きな象の背中のようにどっしりとした尾根が続いている湯坂山が見えます。湯坂山という名は「温泉の出る急坂の山」という意味でつけられたそうですが、その由来通り、この山にある横穴からは今でもこんこんと温泉が湧き出しています。このように豊かな温泉が自然湧出する湯坂山の麓に広がる湯本温泉は、箱根七湯の中でもっとも古い温泉であり、奈良時代の天平年間(721~748)に発見されたと伝えられています。
箱根七湯の一つ。標高100メートル。古くから栄えた湯本温泉は、いまも宿泊施設、お土産屋も多く、箱根温泉の中心的存在。また、箱根湯本駅は、小田急ロマンスカー、箱根登山鉄道、箱根登山バス等の交通機関が集まる駅であり、箱根の玄関口としての大きな役割を担っています。戦国時代に北条早雲の遺言によって創建された早雲寺をはじめ、鎌倉時代以来、街道を行き来する旅人たちの信仰を集めた正眼寺や、明治期の息吹を残す国指定重要文化財や国登録有形文化財の宿・食事処など、深い歴史が感じられる建造物が点在しています。
泉質 | 単純温泉、アルカリ性単純温泉、ナトリウムー塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウムーカルシウムー塩化物・硫酸塩泉(含石膏弱食塩泉)、ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(含芒硝弱食塩泉)、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(含塩化土類弱食塩泉) |
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源泉総数 | 74 |
泉温 | 23〜77℃ |
湧出量 | 4679L/min |
箱根温泉旅館ホテル協同組合理事長
鈴木茂男さん(ホテル南風荘)
湯本温泉は、源泉数、宿泊施設数ともに箱根の中では最も多く、あらゆる層のお客様のニーズに対応できる温泉場です。また、健全でクリーンなイメージどおりどなたにも安心してご利用いただけます。町内各所に名刹や史跡が点在し、気軽に散策もお楽しみいただけます。交通の利便の良さが最大の売りで、近年、箱根湯本駅もリニューアルし、箱根新道も恒久無料化されるなど、ますます湯本を拠点に箱根巡りの多様なプランづくりがしやすくなっています。近頃ではお客様自らが、グループ構成や予算に応じ交通手段や観光施設などの使い分けをし、四季折々様々な楽しみ方で箱根の旅を満喫していらっしゃいます。オリジナルの旅のプランを立てて、ぜひいらしてください。
箱根滞在中に位置情報を利用し、
周辺にあるスポットを見つけることができます。