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ロープウェイの
仕組み・設備

箱根ロープウェイの基本情報や仕組みなどご利用されるお客さまが知りたい情報をご覧いただけます。

ロープウェイの
仕組み・設備

  • ロープを動かすモーター
  • ロープを動かす設備
  • 緊張機(ロープの張りを調整)
  • ロープのつなぎ目

ロープウェイは、ゴンドラに動力はなく、大涌谷駅・姥子駅にあるモーター(原動設備)でロープをまわし、ロープをゴンドラの握索機といわれる装置でつかんで動きます。

原動設備とはロープウェイの心臓部で早雲山~大涌谷間の原動設備は、大涌谷駅にあり、大涌谷~桃源台間の原動設備は、中間駅である姥子駅にあります。

また、終点駅の早雲山駅と桃源台駅には、緊張設備がありロープの張りを調節しています。営業運転が終了すると、ゴンドラは何台かにわかれ駅の中に収容されます。ロープ(支えい索)は、直径48mmあり、1本で、ロープの端と端をつなぎ合わせ(ジョイント)ています。

近年オーストリア、スイスのアルプス地方で稼働をはじめた複式単線自動循環式(DLM)フニテルが、箱根の山岳気象に最も適していること、駅舎内の重量機 械設備が乗降場下部にあるため耐震性にも優れていること。また、新ゴンドラは屋根から鹿の角のように左右に握索装置が突き出し2本の支えい索で支えるため、風に対する高い安定性と快適な乗り心地を提供できることから、フニテルの導入をしました。 2002年6月に早雲山駅~大涌谷駅間、2007年6月に大涌谷駅~桃源台駅間での、複式単線自動循環式(DLM)フニテルの運行を開始しました。

フニテルとは?

並列している2本の支えい索(ロープ)にゴンドラの屋根についている握索装置(鹿の角のような形をしています)がロープにつかまり動かしていくシステムです。 この2本の支えい索の幅が搬器(ゴンドラ)幅よりも広いワイドゲージのものをフニテルといいます。 フニテルは構造上、懸垂機を短くし、全高を大幅に低く抑えることができ、2本の支えい索の間隔が支えい索から風圧の作用点までの距離より大きいため、風圧に対する高い安全性が得られます。
語源はフランス語のFuniculaire(鋼索鉄道)とTeleferique(架空索道)の造語と言われています。

  • A.ゴンドラの幅より広い
  • B.ゴンドラとロープの間が狭い

バリアフリー・
その他サービス

箱根ロープウェイのゴンドラは、車椅子のままで乗降できるよう、幅を広くしており、段差もなくしております。
また、 ゴンドラをいったん停止させて、だれもが安全かつスムーズな乗降ができるよう配慮されていますので、安心してご利用いただけます。

  • 段差が解消された
    乗車口

    地面とゴンドラの間に段差をなくすことで、スムーズな乗降が可能です。

  • 車椅子がそのまま
    乗車可能

    ゴンドラはドアが開く前に一旦停止するため、安全に乗降でき、車椅子で乗車しても横幅に余裕があります。

  • エレベーター

    階段がつらい方や車椅子をご使用の方は、エレベーター設備をご利用ください。

  • 赤ちゃん休憩室
    (授乳室)

    赤ちゃん連れのお客さまは、おむつ替え用ベッドなどを設置した休憩室をご利用いただけます。

  • 多目的トイレ

    様々な設備が設置されており、どなたでもご利用いただけます。

  • 車椅子対応の窓口

    車椅子での乗車をご希望されるお客さま用の窓口を設置しております。

  • 車椅子の貸し出し

    各駅にて車椅子の無料貸し出しサービスがございます。車椅子のサイズは全幅63cm×全長100cm×全高90cmです。

  • サービス介助士

    各駅にサービス介助士を配置しています。お困りの方はお気軽にご相談ください。

  • AED

    緊急の事態に備え、各駅にAEDを設置しております。

  • ペットケージの
    貸し出し

    ペットをお連れの方にはペットケージの貸し出しを100円/回にて行っております。サイズは幅31.5cm×奥行55cm×高さ36.4cmです。

設備詳細

項目 早雲山~
大涌谷間
大涌谷~姥子~
桃源台間
索道の種類 複式単線自動循環式普通索道 複式単線自動循環式普通索道
傾斜こう長 1512.35m 2516m
水平こう長 1472.16m 2491m
最大高低差 280.80m 298m
支柱間の最大線路
傾斜こう長
519m
(第4号支柱~出枠)
368m
(第8号支柱~第9号支柱)
支索又は
支えい索の
最急こう配
25度33分
(第4号支柱山麓側)
19度42分
(第8号支柱山麓側)
運転速度 5.0m/s 5.0m/s
予備原動機の
運転速度
1.0m/s 1.0m/s
搬器の
出発間隔
45.0秒 45.0秒
毎時輸送量 1440人 1440人
支柱 鋼管製円筒柱
4基
鋼管製丸パイプラーメン柱
11基
索条 支えい索 φ48 6×P・ws(36)
B種メッキ
支えい索 φ48 6×ws(36)
B種メッキ
緊張方式 油圧方式 油圧方式
緊張能力 942KN(支えい索)
(起点:早雲山駅)
1060KN(支えい索)
(起点:大涌谷駅)
930KN(支えい索)
(終点:桃源台駅)
主原動機 種類 三相交流誘導電動機 三相交流誘導電動機
出力 500Kw (大涌谷駅) 420Kw×2 (中間:姥子駅)
速度制御
装置の方式
インバーター制御方式 インバーター制御方式
予備
原動機
種類 油圧モータ(ディーゼルエンジン) 油圧モータ(ディーゼルエンジン)
出力 197Kw (大涌谷) 191Kw×2 (中間:姥子駅)
搬器 個数 18台+予備1台+点検車1台 30台+予備1台+点検車1台
最大
乗車
人員
18名(全員着席) 18名(全員着席)
自動開閉式(電動式)
左右2箇所各820mm
自動開閉式(機械式)
中央1ヵ所1,320mm
換気口 前後面上部フリップインウィンドウ
側面上部フリップインウィンドウ
前後面上部フリップインウィンドウ
天井大型換気口4箇所
前後面下部スリットパネル換気口